ようこそいらっしゃいませ。趣味でYoutubeをやっており、世界名作劇場やミニ四駆、ガンダムなどのアニメ作品などと幅広いものを取り扱っているつもりになっている投稿者です。ここでは主にYoutubeの宣伝と投稿者の趣味全開の雑記、駄文を展開していきます。どうぞ、お手柔らかに!

ゴルベーザ四天王(FINAL FANTASY IV)【悪役図鑑】

土のスカルミリョーネ「ゼムス様より…」
水のカイナッツォ「授かった命で!」
風のバルバリシア「お前達を殺す!」
火のルビカンテ「また戦えるとはな!だが前の戦いでお前達に教えられた。力を合わせるということをな…。さあ回復してやろう」

登場作品:FINAL FANTASY IV
分類:四天王系
職業:ゴルベーザの部下
立ち位置:ストーリー中立ちはだかる中ボス
悪人度:B(カイナッツォはA、ルビカンテはCなのでそのせい)
カッコよさ:B
強敵度:B
存在感:B
作品貢献度:B
演:スカルミリョーネ:大西小西、カイナッツォ:青野武、バルバリシア:甲斐田裕子、ルビカンテ:若本規夫

☆小学生の時の難敵!土のスカルミリョーネ!!

私がファイナルファンタジーシリーズ(長ったらしいので以後はFFと書いていく)を初めてプレイしたのは小2の時であり、そして初めてプレイしたシリーズこそFFIVであった。

このFFIVは初のスーファミでのFFだったようで、バランス調整に難があったのかわざわざ『イージータイプ』という難易度を下げたソフトを販売しており、私が幼少期にプレイしたのはこちら(イージータイプ)だったりする。

私の友人がゴミ捨て場でたまたまこのFFIVイージータイプと『MOTHER2 ギーグの逆襲』を発見したのがはじまりであった。どうやらMOTHER2の方は後から現れた上級生に横入りみたいな形で持っていかれてしまったらしく、仕方なくFFIVの方だけを持って帰ったらしいのだが、なんと彼はあまりFFIVが肌に合わなかったのか(彼の家には大きなお兄ちゃんが2人いて、普通にプレステソフトとかをプレイ出来ていた。ちなみにフレイザードの項に書いた友人である)私にそれを譲ってくれたのである。

そうして私はFFIVイージータイプをやる事になったのだが、イージータイプにもかかわらず当時の私はまったくうまくプレイ出来ていなかった。説明書すらなかったので仕方ないのだが、回復アイテムすらまともに使えなかったのだ。
このゲームは文字が白ならダメージ。文字が緑なら回復しているという仕様だったのだが幼い私はそれの意味がわからなかった。さらに、HPを回復したいのにエーテル(MPが回復するアイテム)を使ったりして「あれ?HP増えないじゃん!?」とか「ポーションに比べてエーテルの数字低いなぁ」とかなってしまっていたのである。

それでも主人公のセシルが暗黒騎士からパラディンにジョブチェンジするイベントがある試練の山までは進められたのだが、そんな時に四天王の1人である土のスカルミリョーネが登場するのだった。
彼はストーリー中強大な敵として君臨する悪役ゴルベーザの配下にいる四天王の1人という設定で、まったく存在を示唆されてはいなかったのに急にゴルベーザが呼び出す形で舞台に上がったのだ。その時はゴルベーザによりヒロインのローザが囚われてる状態で、主人公の親友ポジションであるもののローザへの秘めた想いを利用される形で洗脳されたカイン(まぁ他の漫画とかで例えるなら北斗の拳のシンみたいな感じのポジションかな?)がゴルベーザの右腕みたいなポジションになっていた。
そんな一同が揃う中、急に呼び出されたうえに「セシルがパラディンになろうとしているから倒してこい」と言われ、スカルミリョーネは試練の山に向かう事になる。こういった『悪役が部下を呼び出し、命令して主人公を倒させに行かせるシーン』が大好きな私はこいつはどんなやつなんだろうとワクワクしたのを覚えている。何せこの時のグラフィックでは今みたいにハッキリとしたビジュアルがわからないので、色々とイメージして楽しめたのだ。

余談だけど、今のFFってすごいリアルだよね…。電気屋で映像観たときに実写と間違えたもん…

そして一度セシル達の前に現れ、軽く全滅させてローザを攫って去っていったゴルベーザ(とカイン)がわざわざ重要な任務に向かわせた事からスカルミリョーネが只者ではないのは明らかであり、私は実際に彼が敵として出現した時にはかなり緊張した覚えがある。この時ゴルベーザは「やつも四天王の一人。楽しませてくれるはずだ」と語っており、突然出てきた「四天王」という単語にもワクワクしてしまった。

試練の山を進んでいくと明らかにイベントが起きそうな橋へ差し掛かる。

いよいよスカルミリョーネとの対決だ。しかし下手くそな私ですらスカルミリョーネと手下のアンデッド軍団をわりとあっさり蹴散らす事が出来てしまった。
「なんだ思ったより強くないじゃないか」と思い、そのまま進もうとする。スカルミリョーネを倒した後の道は橋が一本しかなく、やった!ゴールだ!みたいな感じで渡ったのだ。

すると、なんとスカルミリョーネが復活!得体の知れない布を被っていたビジュアルからデカい角が生えた土色の体という正体、そして滅多に見た事がなかった『バックアタックだ!』状態になり、しかもBGMがそれまでのボスキャラとは違う曲『ゴルベーザ四天王のテーマ』が流れた事で、私はかなり唖然としてしまった。
そして私は下手くそなプレイヤーだった事から敗北。しばらく進めなくなってしまった。

おかげでスカルミリョーネ=強いというイメージが私の中に定着し、ソフトをくれた友人にも「スカルミリョーネっていうめちゃくちゃ強いやつに勝てない」と紹介までしてしまったほどだった。

実はこのスカルミリョーネは土のスカルミリョーネと呼ばれていた事から私は勝手に「土だから水に弱い」と考えてブリザド(正確には氷なんだがブリザドのエフェクトを水系と勘違いしていた)ばかり使っていたのだ。しかしブリザドでは回復してしまう…のだが前述の通り緑色の文字は回復表記という事を知らなかった私はなかなか気付かずに効きもしないブリザドで攻めていたのだ。

私が過ちに気付いたのは試しに他の魔法で攻撃した時だった。なぜかファイア系魔法がかなりのダメージを与えたのだ(イージータイプじゃない通常版だとファイア系魔法を喰らわせるとガスで反撃してくる)。
これにより私はついにスカルミリョーネを撃破するのだが、おかげで「土は炎に弱い」というイメージが刷り込まれる事になってしまうのだった。

それにしてももしかしてスカルミリョーネって全裸?

☆第2の四天王!スカルミリョーネを弱いと見下すカイナッツォ!!

さて、スカルミリョーネが敗北し、見事に橋から落下した事で先に進んだセシルはパラディンにジョブチェンジ。

これによりミシディアの民からそれまで邪険にされていたのが嘘のように褒められ、ストーリーの流れに沿ってセシルにとっての出発の地バロンに戻る事になる。

しかし私はストーリーそっちのけで気になっていた事があった。それはスカルミリョーネが「四天王」と呼ばれていた+自分で名乗っていた事だった。

つまり後三人強敵がいるという事なのだ。しかも(当時の私が)凄く苦戦してようやく倒したスカルミリョーネと同格のやつが三人。
バロンに着くと地下水脈から城に潜り込むという展開になるのだが、この地下水脈は雑魚敵がなかなか強く、適当にプレイしているとすぐに全体的にHPがピンチになってしまう。何度もHPを減らし、MPを節約しながら進む渦中で思ってしまった。

「こんな時にスカルミリョーネと同格のやつが現れたら…殺られる!!」

四天王への期待と緊張が必要以上にガキの私をガクガクさせる事になったのだ。どうやら地下水脈にはボスはいなかったようで城にたどり着いたのも束の間、ベイガンとかいうバロンを裏切ってゴルベーザ側についていた中ボスが登場。
この時、味方には強力な魔法を使えるテラがいるため、私は強力魔法ばかりで攻めるワンパターン戦法を使っていたのだが、このベイガンは自分にリフレク(魔法を跳ね返す補助魔法)を使うので大苦戦し、なんと何度か負けてしまった。

私の脳裏には嫌な予感が過ぎる。こいつはあくまで中ボスなのだ。バロン城の奥にいるであろう国王が大ボスである事は明らかである。中ボスのベイガンにすら大苦戦した私は念入りにセーブし、全員回復させて慎重に城の奥に進んだ。

予感は的中し、なんと国王が偽物だったという展開に。

正体を表した偽物は水のカイナッツォと名乗り、なんと四天王である。しかもヤツは「あいつ(スカルミリョーネ)は四天王になれたのが不思議なくらい弱っちかったからなぁ」と敗れた味方を嘲笑。これはおそらく私が物心ついて初めて見たであろう「あいつは我々の中でも最弱…(ドヤ顔)」パターンであった。

幼い私に緊張が走る。あのスカルミリョーネと同格以上、そしてこのビッグマウスっぷり。強いに決まっている!
そして戦闘が始まる。私はポケモンの相性から水の弱点なら電気だ!と考え、単純にサンダラやサンダガで攻めまくった。

すると…

「あれ?」

なんと、カイナッツォはあっさりと撃沈していった。はっきり言って弱すぎたのだ。
実はコイツの弱点は雷ではなく氷らしいのだが、問題なく勝ててしまった。一応殻にこもって防御態勢をとったり、津波を起こしたりする(ただし水をためてる間にサンダー系魔法を喰らうとリセットされる)のだが…拍子抜けとしか言い様がなかった。
おそらくベイガンの方が強くね?と誰もが思った事だろう。

その後、カイナッツォは死んだものの道連れに通路の壁を狭めてセシル達を推し潰そうと企むが、双子の魔道士パロムとポロムが自ら石化する事で失敗。とはいえ、シチュエーション的に、そして戦力的にショックと損害を与えてくる。

個人的にはカイナッツォはその弱っぷりとビッグマウスっぷり、そして王を殺して国を操るクズっぷりと死んでも敵を潰そうと罠を仕組む卑怯さとなかなか兼ね備えていてお気に入りだったりする。
デビルマンのジンメンといい、亀で卑劣というキャラは良悪役が多いのかもしれない。

かなり戦力になっていたパロムとポロムの魔道士姉弟を失い、代わりにシドが入ったものの人数は4人と低下。

攻撃も補助もやりにくくなり、しかもやたら男臭いチームになってしまうなど弱いクセに色々とこちらに弊害を与えてきたカイナッツォ(いわゆる盤外戦術の使い手という事か)は何だかんだでその後暫く「カイナッツォの野郎〜」と私に言わしめる事になった。

殻にこもったりもする。ちょっとかわいい。

 

☆ゴルベーザ四天王の紅一点!風のバルバリシア!!

さて、カイナッツォのせいで戦力が低下したため苦戦する事が増えてしまった私だが、何とか先には進んでいた。

なんとゴルベーザがカインを伝令役としてよこし、「土のクリスタルとローザの命を引き換えにする」と言ってきたため、仕方なく交換しに奴等がいるゾットの塔に行く事に。

私はいよいよゴルベーザとの決戦か?早いなぁと考えていたのだが、途中で中ボスのメーガス三姉妹が登場する。そこで連中は「ゾットの塔を司る四天王のひとり風のバルバリシア様」という台詞を吐いた。

また四天王か!と思った私だったが、そんな事すぐに忘れる羽目になる。

このメーガス三姉妹がめちゃくちゃ強かったからだ。そもそもこのイベントの前に戦ったボスのダークエルフ(ダークドラゴン)もめちゃくちゃ強く、苦戦してようやく倒したのだ。この頃のボスやザコ敵はどうも強いイメージがあるのだが、このメーガス三姉妹はベイガンと同じくまたもやリフレクを絡めた戦術をとってくるためか私はまたもや足止めを喰らってしまったのである。

数日試行錯誤を繰り返し、いよいよメーガス三姉妹を撃破。

その後、テラとゴルベーザが対決してテラが死亡するイベントが発生。ゴルベーザを退けるもクリスタルは奪われてしまった。そしてカインの洗脳がとけてローザと共に加入するイベントが発生した。この凄まじい流れにストーリーにのめり込んでいた私はすっかり忘れていた。
ゾットの塔の四天王の存在を…

さぁゴルベーザの野望を砕くぞという流れになったところ、四天王の風のバルバリシアが登場。はっきり言って存在を忘れていた事もあり、

誰だこいつ?

くらいに思ってしまった。
そして結末から言うと、たった一戦で勝てた。

つまり負けなかったのである。メーガス三姉妹には何度も負けたのに。

もはや私の中では四天王は「部下の方が強い」イメージが出来上がってしまっていた。バルバリシアは竜巻形態の時はまったく攻撃が通らず、カインのジャンプでわざわざ解除するしかないのだが、普通なら「ダメだ!正面からは攻撃が通らない!ジャンプで叩くしかない!」というメッセージが出るのだが、イージータイプだと「カイン!ジャンプだ!ジャンプで旋風を封じ込めるんだ!」と分かりやすいメッセージが出るため、従っていたら勝ってしまったわけだ。

ただ、個人的な事を言うとこのバルバリシアのインパクトは強かった。

なぜか?

「エロい」からである。

ぶっちゃけ幼少期の私を変に刺激してきたというか、なんというか当時の私から見れば「はだかのおねえさん」だったのだ。

だから影が薄かろうが、弱かろうが、倒されても塔を崩壊させてセシル達を道連れにしようとする卑怯さもどうでも良かったのである。

エロかったのだから。

ぶっちゃけ今見てもエロい。

 

☆武人肌!あなた本当に悪役ですか?最後の四天王ルビカンテ!!

そして先に進んでいく私だが、ここからはあまり苦戦せずに進めた。

だが暫く進んだ先でついにヤツが現れる。最後の四天王の火のルビカンテである。

直接戦う事はなかったがどうやら武人肌みたいな感じの男である演出がなされており、逆に部下のマッドサイエンティストのルゲイエが卑劣漢的に描かれていた。

このルビカンテは後に新たな仲間である忍者エッジと一騎打ちを繰り広げるシーンがあり、セシル達とは因縁がないがエッジとの因縁があるという演出がなされる。

なんというか、四天王では初めてストーリーらしいストーリーが展開された事もあり、私もついぼーっとプレイしていたはずが久しぶりにストーリーにのめり込む事になった。

それまでの四天王とは違い、とにかく武人肌である事が強調されていたルビカンテ。しかも子供の頃は勝手に炎=弱いみたいなイメージがあったので、武人肌で強キャラの炎タイプであるルビカンテは素直にカッコイイと思ってしまったのである。

その強さも申し分なく、戦闘前にすぐ仕掛けずにこっちの準備を待ってくれたりわざわざ全回復してくれたり、自らのマントが冷気を吸収する事を教えてくれたりするにもかかわらず、私は大苦戦を強いられた!彼の得意技「かえんりゅう」は即死レベルのダメージを叩き出す技であり、インパクトも充分だった。

その強さとシチュエーション的に、ルビカンテを倒せた時の達成感は忘れられない。

こうして四天王との戦いはルビカンテを倒し、終わった。

…と私は思っていたのだが、なんと連中は更なる黒幕ゼムスの力により復活
正直、再登場するとは思っていなかった事もあり、テンションが上がった。

その時に気付いたのだ。私は四天王のひとりひとりを気に入っていたのだと…

ルビカンテの案もあったのか、セシル達にならって四人同時にしかけてくる四天王(まぁグラフィックの問題か、四人いっぺんに仕掛けずに交代制でひとりひとりしかけてくる感じだが)。

無論、奴等が力を合わせれば苦戦も必至。

ちょっと忘れた頃に再び登場し、新たな作戦と共にリベンジをしかける。私は彼等との再戦には非常に熱くなったものだ。

そんなわけでストーリーの中盤を主軸にそれぞれが私を楽しませてくれたゴルベーザ四天王は、ひとりひとりが私にとっては忘れられない悪役なのである。

そしておそらく、私が四天王とか五人衆という設定を好きになるきっかけなのは間違いない。これより前にボンバーマンの「凶悪ボンバー五人衆」っていうのも知ってたんだけど、あくまでアクションゲームだからかストーリーやら会話やらも何もなかったしなぁ。

やはりRPGというものは影響が強いジャンルだなぁと感心してしまった。

【ゴルベーザ四天王の名言集】

《スカルミリョーネ編》
「フシュルルル…」
↑スカルミリョーネは特徴的な笑い声(?)を発する。どこから発声しているのか気になるところ。

「私は…死の水先案内人…ゴルベーザさまの四天王…土のスカルミリョーネ…。私の可愛いアンデッド達の…餌の時間だ…!」
↑こうして名乗った瞬間戦闘が開始されるので、セシル達との会話や因縁はあまりなかったりする。このスピーディーな展開をしつこくないと見るか簡素と見るかはプレイヤー次第だろうか。

「ううッ!体が崩れていくうううッ!!」
↑フード状態のスカルミリョーネが敗北した際の台詞。ダメージを受けすぎて体が崩れたという事なのだろうか。実際に想像するとちょっと怖い。

「フシュルルル…よくぞ私を殺してくれた。死して尚、恐ろしい土のスカルミリョーネの強さ…ゆっくり味わいながら、死ねえ!」
↑死んだかと思いきやまさかの復活を遂げるしぶとさ。しかもさりげなく橋を渡ろうとするセシル達を背後から襲う形をとるという卑怯さも見せる。

「正体を見た者は生かしてはおけぬ。 崖から突き落としてくれるわっ!」
↑よほど正体を見られたのが嫌だったのか凄まじい殺意を見せるスカルミリョーネ。
ただ、わざわざ戦闘開始時にこの台詞を言うのだがおかげでこれが1行動と見なされてしまっており、せっかくバックアタックをしかけたにも関わらず先手が取れないという状態になっている。まぁあくまでバックアタックはセシル達の陣形を崩すためにしかけたのかもしれないが。

「ガスを吸って、生ける屍になるがいい!」
↑ファイア系魔法に反応してガスを出してくる。…と思いきや、どうやらこれは「のろいのうた」が使われているらしい。ガスじゃないじゃないか…
ちなみにこれを喰らったら全体がスロウ状態になるのだが、メッセージ等が出ない為何のデメリットを喰らったのかが初見では分かりにくい。

「おのれ…この私がきさまら如きに…!
グ…パァー!」

↑あえなく自分が崖から落ちていくスカルミリョーネ。それにしてもなかなか秀逸な断末魔である。アクセントが気になるところ。個人的には同じくFF4のゼムスの「グ…ズ…ギャアアアム!」やFF2の皇帝の「ウボァー」に匹敵する断末魔だ!

《カイナッツォ編》
「バロン? クカカカカ…誰だそいつは? おおそうか、思い出した。 確かこの国は渡さんなどと言っていた、愚かな人間か。そいつになりすましていたんだっけなあ、俺は…ヒャアッヒャッヒャッ!」
↑あまりにテンションが上がりすぎて自白同然に様々な情報を教えてくれるカイナッツォ。つまりはコイツが今まで国を動かしていたという事になるが、失礼だがあまり知能的ではなさそうである。補佐だったベイガンが優秀だったのだろうか?
そういえばカイナッツォには変身能力もあるようだがあまり注目されない。

「会いたいか?王に会いたいか?俺は、スカルミリョーネのように無様なことはせんぞお。何しろあいつは、四天王になれたのが不思議なくらい弱っちい奴だったからなあ。 グヘヘヘヘ!」
↑この台詞を見た時はかなり警戒し、身構えた…のだが、戦ってみると実にあっさり勝ててしまったという凄まじい拍子抜けっぷりを発揮してくれた。まさに、あいつは四天王の中では最弱(ドヤァ)な台詞だが、このビッグマウスっぷりと弱さの落差が絶妙なインパクトを与えてくれる。

「クカカカ…この俺さまを倒すとはなあ。 だが、俺は寂しがり屋でな。クカカカ…死して尚凄まじい、この水のカイナッツォの恐ろしさ、とくと味わいながら死ねえ! 先に地獄で待っておるぞお!ヘエッヘッヘッ!」
↑王の間の前の待合室にてカイナッツォのトラップが発動。壁が両側から迫り、セシル達を潰そうとする。ぶっちゃけ最初からこれをやってれば仮にセシル達を潰せない(パロムとポロムが正史通りブレイクで防いだと仮定して)としても戦力をかなりダウンさせられるのでもっと善戦出来たのではないだろうか?
余談だがこの壁が迫って双子魔道士が防ぐ場面は後にFFIXのCMにも一部映像として使用されている。

《バルバリシア編》
「ほっほっほほほ…ゴルベーザさまに手傷を負わせるとは、お前たちを見くびっていたようね!」
↑またしても独特な笑い。むしろオホホホホホとかのが清々しいのに歯切れが悪い。

「カイン。お前も寝返ったようね。 それだけの力を持ちながら!」
↑カインに惚れていたという設定があるやらないやら言われてるバルバリシアからすればカインの実力はいやでも無視できなかったという事か。そういえばカインはゴルベーザに操られていただけで強化された等の設定はない。そう考えると少なくとも暗黒騎士時代なら実力はカイン>>セシルという事になる(精神状態的な問題もあったのかもしれないが)。カインは北斗の拳のシンみたいに無理矢理セシルからローザを奪おうとしなかっただけ男らしいのか。

「なれなれしく呼ぶでない!こんな事なら、お前もローザも消しておくべきだったわね。 だが、メテオの使い手ももういまい。皆揃ったところで、仲良く葬り去ってやろう!」
↑またしてもスピード戦闘突入である。そして何だかんだで死んだテラをかなり警戒していた事が分かる。まぁ確かにテラがいればカイナッツォ同様、いくら竜巻形態をとろうがバルバリシアも秒殺だった可能性が高い…と言いたいとこだが、竜巻状態なら魔法防御がカンストしてるらしいのでそんなに警戒する事もないと思うのだが…

「カイン、きさま…! この私を倒しても…最後の四天王がいる!このゾットの塔諸共…消え去るがいい!!」
↑四天王恒例の死んでから仕掛けてくる盤外戦術。バルバリシアの場合は味方側にまったく被害が出なかったため、あまり印象に残らない。しかし塔を破壊できるならさっさとやれば良かったのではなかろうか。それとも風のバルバリシアを名乗りながら、塔を崩壊させてから脱出できないという事だろうか?

《ルビカンテ編》
「案ずるな。忍術とやらを使うエブラーナの城は、既に落ちた。 留守は預けたぞ」
↑初登場時はセシル達とは会わず、そのままワープしてしまう珍しい四天王、それがルビカンテなのだ。
だが、性格が180度違うルゲイエなんかに留守を預けるあたり他人の腹のうちを見る才はあまりないのか。それともルビカンテ的には気付いてはいるがどうでも良かったのか。まぁルゲイエが変な人体実験とかしてるのを察していたので、止めるつもりはないがヤツがクズだとは知っていたのだろう。
ダイの大冒険に例えるならルビカンテ→バラン+クロコダイン÷2でルゲイエはもろにザボエラだろう。

「何だ、その哀れな術は…炎はこうして使うものだ!」
↑忍者エッジが単身ルビカンテに挑む。しかし、彼の放った火遁はまったく通用しない。あっさり返り討ちにあうのだった。これがルビカンテの十八番「かえんりゅう」の初披露シーンである。

「確かに自信を持てるほどの強さだ…しかし この私には、まだ及ばぬ。腕を磨いて来い! いつでも相手になるぞ!」
↑四天王にしては珍しく、見どころのある相手は殺さずに生かし、チャンスを与える。甘いと言えばそれまでだが、他の四天王とは違った武人肌タイプなのだ。

「ルゲイエの奴め、勝手なマネをしおって…!」
「王と王妃を魔物にしたのは、ルゲイエが勝手にしたこと…その非礼は 詫びよう…私は他の奴らと違って、正々堂々と戦いたいのだ」

↑エッジの両親を改造し、魔物に変えて襲わせたのはとっくにあの世にいったルゲイエだった。その怨念が残っていたという事なのか。いずれにしろ、ルビカンテは悪くないのだがエッジに怒りをむき出しにされてしまう。
ちょっと可哀想でルビカンテに同情してしまう一幕である。

「私は、お前のように勇気ある者は好きだ。…しかし そういった感情に振り回される人間では、完全な強さは手に入らん。永遠にな」
↑裏設定ではかつてすべての魔法をきわめ(特に炎属性)試練の山に挑み、しかしズタボロになったところをゴルベーザに救われて魔物に改造されたという。彼は人間である事に限界を感じ、その強さには限界が訪れる事を嘆いていた時に生まれ変わったのである。
なんか鬼滅の刃の世界観だと自分から鬼になりそう。

「ほう…怒りというものは、人間を強くするか。だが私の炎のマントは、冷気すら受け付けぬぞ!」
「さあ、回復してやろう! 全力でかかって来るがいい」

↑なんとこちらを全回復してくれるだけでなく、自分のマントの秘密すら教えてくれる親切なルビカンテ。
あなた四天王向いてないんじゃない?

「そうか…その手があったか…弱い者でも…力を併せるという手が…。見事だ!ゴルベーザさまも手を焼かれたわけだ。 お前たちは立派な…戦士だった!さら…ばだ!」
↑セシル達に倒され、素直にその事実と彼等の強さを称え、消えていく。他の四天王は死んでも背後から襲撃、壁で圧死させる罠、塔を崩壊させて道連れにしようとする等と悪役の名に恥じない卑怯さを披露したが、ルビカンテはそれらとはまったく違った。
ぶっちゃけあまり悪役図鑑に書くべき人でもないのかもしれない。
…クリスタルルームに仕掛けてあった落とし穴を仕組んだのはきっとこの人じゃないと信じたい。

見える…!私にも他の記事が見えるぞ!!