ようこそいらっしゃいませ。趣味でYoutubeをやっており、世界名作劇場やミニ四駆、ガンダムなどのアニメ作品などと幅広いものを取り扱っているつもりになっている投稿者です。ここでは主にYoutubeの宣伝と投稿者の趣味全開の雑記、駄文を展開していきます。どうぞ、お手柔らかに!

【ロミオの青い空】永遠の貴公子!アルフレド・マルティーニ【藤田淑子】

世界名作劇場の終盤。そこに出てきた、今なお根強い人気を誇る作品。それが「ロミオの青い空」だ。

徐々に時代が世界名作劇場を求めなくなっていった時代。そもそも投稿者はこの辺りがリアルタイムな世代だったりするのだが(正確には「名犬ラッシー」の終盤ごろと「家なき子レミ」の世代という感じ)、確かにこの時代に物心ついたときであるにも関わらず、私の中では「世界名作劇場」は浮いているイメージだった。

この時代、いわゆる「オタク向け」作品というか、萌え系やビジュアル系が進出しつつ成功しているといった感じだったと思う。

悪い言い方をすれば「世界名作劇場」は古臭い…良い言い方をすれば、「ビジュアル系に頼らずに昔ながらの雰囲気と優しい牧歌的世界観を崩さずに突き進んだ作品群」といったところで、しかし結果的にコレが新しい世代に順応できなかったという事だろう。

だが、私は散々これまでの記事で書いてきたとおり「世界名作劇場」の底力というものを後年になってから思い知った故にこうして記事を書いていたりする。恥ずかしながら、なまじ世界名作劇場が廃れていったのを目撃した世代だからこそ「おれは好きだけど世間的にはそこまで人気がないシリーズなんだろうな」と思わされていたのだ。

まさか、最初はこのシリーズ関連の知り合いが増えたり、動画まで制作するとは考えていなかったな…

世界名作劇場系 – YouTube←再生リスト。群を抜いて動画数が多い。

そして、個人的にだが世界名作劇場というのは年代が分かれている事もあってそれぞれの世代に熱烈なファンがいる作品が多い気がする。無論、その作品も視聴済みで全部好き!という方もいらっしゃると思うが配信がされにくい「南の虹のルーシー」「トラップ一家物語」「名犬ラッシー」などがあるせいかネット整備されている現代においてもコンプリートしにくい!という方は大勢いるはず。どういった基準なのかはわからないのだが、私も名劇ネタをやる際は正直、触れにくい作品はあまり選べない印象だ。

と、なると私みたいにかつての視聴の記憶なども重要になってくる。やはりアニメというのは世代的な部分が強い。年齢的にここで見始めてここで卒業しました。という方もいらっしゃると思うし。んで、今やネットの世界と言ってもいい時代だから、配信とかがあるわけでそっから未視聴の作品に触れていくこともできるわけだが、やはり私の元にも「これ観てました!」という意見や「これ好きでした!」という声は多い。当然ではあるが昔の記憶というものは新しい作品に触れていく場合でも、思い出を語る場合においても重要という事だろう。

印象的に残る話で言えば、実際にYoutubeのコメ欄にて「初恋はカトリ」「学生時代のヤンキーの友人の初恋がポリアンナだった」といったコメントがあり、世代的なものを感じて非常に面白いと思った。

そして「ロミオの青い空」という作品は上述した新しい作品に触れていく場合でも、思い出を語る場合においても重要という部分において、「非常に勝ちやすい作品」と言える。

まず、この作品は前述した「配信されない作品群」と違い、配信されやすい。実際問題、アニメログチャンネルさんで観ました!という方もいらっしゃると思う。そしてファン向けではあると思うが最近ではミュージカルも制作され、触れやすくなったというポイントもあるだろう。初見さん向けというより、ロミミュはホントにファン向けという感じではあるとは思うが…しかし、触れやすいという点においては他を圧倒するアドバンテージを持っているのは確かだろう。

そして男の子が主人公という事で、少年視聴者にも受け入れやすい。意外と女の子が主人公だと変な見栄や恥ずかしさがあって視聴しにくかったりする場合もあるだろうし。男の子たちの男の友情を描いているというのが少年にも少女にも受け入れやすいポイントだろう。こういった男の友情、ケンカの場面もある、危機迫るピンチ場面やそれを乗り越えていく展開…ようはジャンプアニメとかにもあるような要素を無理なく詰め込んでいることも功を奏したと言える(原作よりマイルドにされているのがうまく働いているともいえる)。そして「名犬ラッシー」や「家なき子レミ」よりもそれこそビジュアル的に子供向けすぎないというのもポイントだろうか。この作品、年代的に「新機動戦記ガンダムW」のライバルだったと言われている。「ガンダムW」は美形の主人公たちが活躍するジャニーズガンダムとまで称されていた作品で、今のガンダムシリーズにおいて重要なキャラクターの美形さという部分において間違いなくターニングポイントになった作品である。

この「ロミ空」も、非常に個人的意見で申し訳ないのだがシリーズの中でも特に女性に人気のある作品だと思う。男性ファンがいないと言ってるわけではなく、むしろちゃんと男性ファンもいるあたりが「ガンダムW」に近いと言えよう。ちなみに、以前企画でお会いした方(男性)に「ロミオの青い空、好きだったんですけどあれで世界名作劇場が終わってしまったのが残念でしたよね」とおっしゃっていただいたことがあり、つまりその方の中では「ロミ空」が世界名作劇場シリーズのラストだったのだ。その後の作品の印象が残らないほどに「ロミ空」のインパクトが強かったものと思われる。

両作品はいわゆるお姉さんたちの「薄い本」の題材になった共通点があり、他のシリーズ作品ではあまり見られない現象だ(ガンダムの方は増えていく一方だが…)。これは監督の楠葉監督自身が「そのへんは意識して制作した」と言っているので狙い通りなのだが、それまでも「トム・ソーヤー」や「あらいぐまラスカル」などの男の友情を描いた作品もあったものの、決定的な違いは今回特集を組む「アルフレド」というキャラクターがいるかいないかではないかと思う。

こちらは今回この記事を書くきっかけになった動画。ずっとアルフレドが台詞を言い続けるだけの動画ではあるが、是非多くのロミ空およびアルフレドファンに観ていただきたいと思っている。

アンジェレッタの記事はコチラ

 

☆完全無欠!アルフレドという少年

能書きはいいから早くアルフレドのことを語れよ!と言われてしまう前に(笑)、書いていこう。

一言でいえば、天才。そして類稀なる指導者の才能を持つ少年だ。

だが、彼の言動や行動にはそういった自信を持てる部分に対する傲慢さは一切ない。基本的に彼は控えめな性格であり、仮に仲間たちがアルフレドへの人望よりも「おれだおれだ」というような自意識を優先していたのならば自身から名乗りを上げたり意見を強く投入したりといった事はしなかったと思われる。決して自分が「できない人間」であると思っているわけではないのだが、基本的には自分よりも他人を推す性格であると言えよう。彼の場合、自分の身を削って人助けをするような場面や場合ならば自ら動くことは厭わないが、自らが多く語るよりも「他人の意見や話を聞く事」を尊重するタイプに思える事から基本的には受け身側のタイプの少年ではないかと思うのだ。

煙突掃除夫になったのも、妹のためだ。煙突掃除夫のチーム「黒い兄弟」結成時も、自らリーダーに立候補はしなかったが皆から頼られたり意見を求められた時にはよろこんで、柔軟に対応する。素晴らしく、典型的な「自分の事よりも他人の事を考えて行動するタイプ」である。

批判を承知で書くが、投稿者はどちらかといえばこのアルフレドタイプだ。細かくは書かないが、このタイプは総じて「損な性格」「損をしやすい性格」「利用されやすいタイプ」「正直者が馬鹿を見るに近いタイプ」と言える(ボロクソだなおい)。アルフレドも過去の回想から登場初期、ミラノに来てからロミオと再会するまでの生活、狼団との闘い、そして病に陥ってからと…見てみるとアルフレドにとってすごくプラスに働いている展開はない。容姿端麗な天才少年でも厳しい世間を生き抜く中でまるで見えない刃物で抉られていくかのようにダメージが蓄積していったと思われる。

登場初期のアルフレドは若干冷たい印象を感じる。叔父夫妻の裏切りで両親を失い、妹と共に無実の罪を着せられお尋ね者に…貴族の身でありながらボロボロになりながら他人に頭を下げ、妹の為に普通に暮らしてればなる事もなかったであろう煙突掃除夫への道を歩みざるを得なくなる。そりゃあ、どんな優しい人間でも確実に「何か」へ恨みを抱かざるを得ないハードなイベントの数々を経験しているのだから仕方がない。実際、ロミオに対して「君に出会っていなければ復讐を誓うだけのつまらない人間になっていた」と語っており、彼が心中復讐の念を抱いていた事、世間に対する期待を捨てていた事がわかる。

しかし、彼はリンゴ泥棒の容疑をかけられたロミオを素通りせずに助けた。修羅になろうとしてもできない男、それがアルフレドなのだ。この際ロミオを遠ざけようとするが、やがて彼に対して友情を感じ、復讐以外の生き方をすぐに見つけたように思う。ロミオという太陽を見つけたからこそ、本来の彼を取り戻していったのだろう。

彼は天才ゆえに、復讐の虚しさや「つまらない人間」に傾倒しつつあった自らをすぐに見切ったのである。「損な性格」「損をしやすい性格」「利用されやすいタイプ」「正直者が馬鹿を見るに近いタイプ」は、基本的に崩れやすい。アルフレドのすごいところは、過去が凄まじく不幸にもかかわらず、すぐに希望を見出した事にあると考える。彼がよく言う台詞に「早く大人になりたい」というものがある。個人的にはロミオと共に時間を過ごし、仲間たちができていく過程を経ていく事で同じ「大人になりたい」でも徐々に柔らかさが変わっていったのではないかと思う。「大人になって力と知識を手に入れ、攻撃や防御がしたい」というようなものではなく、「世の中を変えたい。妹を迎えに行って平和に暮らしたい」といった具合に「恨み、憎しみ」から「希望、信頼」へスムーズにシフトしていったように感じる。これは、簡単にできる事ではない。ましてや、彼はまだ10代の少年だ。これもまた、才能のひとつであろう。

本来、体力も精神力もボロボロのはずのアルフレドだが、自分も空腹のはずなのに困っている人の為に食べ物を運ぶ。そして、例え非人道的な親方が相手でも自らの食事を減らし、グータラ寝てる際は布団までかけてあげる。黒い兄弟の自分を頼る面々のために早く寝た方がいいのに夜に作戦を考えたり、狼団に捕らえられたミカエルのために自ら殴られ、自分から人質になったりもした。「優しすぎる」「甘い」と言われればそれまでだが、結果的に作中アルフレドにとって最後まで敵で居続けた登場人物はロクデナシ親方のシトロンとマウリッツォ夫妻くらいであり、「損な性格」でありながら裏切り者に無縁であったのも彼の純粋かつ暖かな人柄による紛れもない人望の賜物であろう。

これは、彼の父がわが身を盾に当時の国王を守護した功績で勲章を貰った偉業に通ずるところがある。間違いなくこの父上の血を色濃く受け継いだのだ。アルフレド自身、父の偉業と勲章は誇りであった。あまり父について語らない…それどころか「仕事であまり帰らない」という台詞があったくらいだが、アルフレドの憧れのひとつだったのではないだろうか?それが自然と、アルフレドの人望を作り上げるきっかけになったのかもしれない。

そうした誇り高き貴族の身でありながら煙突掃除夫という仕事に対する誇りと、仲間たちとの信頼をはっきりと堂々と国王に語る場面を見ても、理知的でありながら純粋さも兼ね備えた「他人を動かしてしまう力」を無意識に発揮できてしまう能力を持っているのだ。

「見えない刃物で抉られていくかのように」と先述したのも、彼がいわゆる「こたえた面」を見せないからだ。どんな境遇に陥ろうと、辛そうな顔すらしない。作中でダンテが言ったように、死ぬとわかっていてもそれすらも表に出さないくらいだ。最後まで敵で居続けた登場人物はロクデナシ親方のシトロンとマウリッツォ夫妻くらいと挙げたが、こういった人情や話が通じないタイプでもなければ素直に称賛したくなる根性と優しさもまた、アルフレドの持ち味と言える。動かせない他人というのもいる。それは仕方がない事だ。どうしても分かり合えない人間というのは当然、いる。だが、先述したように他人を憎む気持ちすらも削っていったアルフレドだからこそそれは重々承知で、そこに関しては一定のドライさもちゃんと持ち合わせていると言える。シトロンの事も内心、少なくとも尊敬の念のようなものは当たり前だがこれっぽっちもなかったし、策略が破れたマウリッツォ叔父夫妻もその後無事では済まないだろうが同情する様子は当たり前だがない。殴られれば殴り返す一面もある、そういったただ優しすぎるだけでない面もあるのが視聴者目線からすると一種の安心感にも感じるだろうか。

アルフレドが強い言葉を使ったのはロミオを攻撃したルイニに対する「おまえを許さない」という台詞と、マウリッツォに対する「この人殺し」「この人でなし」のみ。自分を散々こき使ったシトロン相手にすら「見下したツラしやがって」と言われれば「しまった!」と言いたげな顔もする。基本的には自分への攻撃で相手を憎悪する事はなく、他人や大事な人を攻撃された際は怒りという面を出す、といったところだろう。個人差はあれど、視聴者がアルフレドに惹かれる面のひとつかなと思う。それまで散々多くの売られる子供や攻撃的な親方を見てきたニキータが惚れこむくらいなのだから、これまで書いてきたアルフレドの様々な面というのは視聴してみるとすぐわかるのではないかなと自信をもって言える。

さらに、知的なもやしこんにゃくにでも見えるような悪い言い方をすればナヨっとした風貌にも見えるアルフレドだが、どういうわけか強い。何せ病気で満身創痍の状態でジョバンニと渡り合う格闘センスがある。作戦や罠を仕掛けて翻弄するだけのタイプではない。私はむしろ、ここに驚いたくらいだ。アルフレドは「HUNTER×HUNTER」のクロロみたいな力では一番じゃないタイプかなぁとか思っていたからである。女性に限らず、男性でも強い男というのには憧れるもの。芯の強さを多数持ち合わせているのに、喧嘩もできる!これはアルフレドの外せない魅力のひとつだろう。自ら喧嘩しにいくタイプじゃないというのも大きい。貴族なだけあり、武術の教育や父からの教えとかもあったのだろうか?口岩石も使えるし

そんな彼にも勿論弱点といえる部分はある(じゃあタイトルの完全無欠ってなんだよ!と思うかもしれないが、完全無欠に見える人間にも親しみやすい部分があるんだよ~という事で…)。

1つ目に泳げないこと。とはいえ、これを彼が恥ずかしがったり、無理に隠そうとしたりはしていないため、もしかしたら談笑しつつ自らネタにしたりもしていたかもしれない。

問題の2つ目。運が悪い事だ。叔父夫妻の人格が最低最悪レベルだったというのは勿論だが、よりによって親方がシトロンだったというのが彼の運の悪さを強烈に表している。結果的に、ダンテやアントニオのように後からミラノに辿り着いた少年たちは難を逃れているわけだし、何より一緒にいたロミオは比較的優しいロッシ親方に引き取られた(最初こそは檻生活だったが…)。煙突掃除夫になった弟がミラノで死んだという話は5話の時点でアントニオが語っており、最悪の展開は早い段階から示唆されていた事になる。残念な大人のせいで理不尽に少年の命が絶たれるというのは非常に後味が悪く、渋さや一時期の邂逅も見えたルイニや悪役ぶりが光るマウリッツォと違い、シトロンのファンはひとりもいなさげであるのも間違いなくアルフレドの死因の大半がシトロンに引き取られた運の悪さのせいだからであろう。

シトロンがナイフで脅した親方(後のダンテの親方)の方に引き取られていれば、病死という結末は避けられた可能性が高い。そしてカセラ教授に出会った後、もしアルフレドに図々しさがあり、「是非カセラ教授に弟子入りしたいと思っています!ここに住まわせてください!」とでも言えたのなら難を逃れられた可能性もある。しかし、アルフレドは病に倒れた後ですら「まだ契約が残っているから」とシトロンの家に戻ってしまったほどの誠実さの持ち主なのだ。これ以前にも、カセラ教授から借りた本をシトロンに暖炉に放り込まれ、燃やされかけたことがあったが、アルフレドはカセラ教授に対して「すみません。1ページだけ燃えてしまったんです」と言っただけで決して「意地悪な親方に燃やされかけたんです」などシトロンを差し出すような事すらしなかった。もしここで言ってれば少なくともこの時点でカセラ教授に「アルフレドは非道な親方にこき使われ、ひどい扱いも受けている」事が認識されていただろうに…そこが彼の良いところではあるが、結末を知る視聴者目線からすると、作品の中に入って手助けしたくなってしまうほど。

しかし図々しさ、狡賢さがあってはアルフレドではない…現に、私自身、アルフレドが自分の事をカセラ教授に頼み込む姿は想像できない。

皮肉にも最高の長所でもあり、最大の欠点でもあるのが彼の誇りと誠実さなのかもしれない。

だが、何よりの才能は、アニメの世界観から外れたこの三次元の現実世界においても男女問わず多くのファンを魅了しているところだろう。アニメのキャラは基本的にそれ以降歳をとることはない。ゆえに彼は、永遠の貴公子なのだ。

アルフレドファンの皆様からいただいたイラストの一部だ。普段の格好以外も似合うところが彼の魅力である。

 

 

☆アルフレド・マルティーニ 雪の如く…

アルフレドは全33話の中の第29話「永遠のアルフレド」で命を失う。

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Amazon.co.jp:Customer Reviews: 永遠のアルフレド

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正直、私はアニメや漫画で泣く事は少ない。

だが、白状するとこの「永遠のアルフレド」の初見時はこぼれてしまいました。慣れた今でもうるっときてしまいます。

きっと、何度見てもこぼれるという方もいらっしゃるのではないだろうか?

前項で悲劇的な事も含めて散々書いたし、ここではあえて悲劇的には書かないようにしたい。

世界名作劇場における「冬の教会での死」というと他には「フランダースの犬」のネロが思い浮かぶ。しかし、ネロは言ってしまえばもう気力をなくしての死。アルフレドの場合、命を燃やし尽くして成し遂げた目標の達成と、ロミオやカセラ教授といったビアンカを任せられる人々の存在の安心感を抱いての死である。

ネロの場合は愛犬パトラッシュが添い遂げた。というか、共に天へ旅立つことになった。

アルフレドの場合はロミオが添い遂げた。しかし、共にではなくアルフレドのみが、親友に妹と夢を託して先に天へ向かった。

ぶっちゃけ、よく感動シーンというかアニメのラストシーンとして特番とかでネロの最期が選ばれて流れる事が多いが、それならアルフレドの最期もピックアップしてくれよ!と言いたい!(苦笑)

映画版とはいえ、その後アロアが独身を決めて修道女になったのを見ると、未来を託して散っていったアルフレドのかっこよさみたいなのがわかる(ロミオは子供たちの為に教師になり、ちゃんとビアンカと結婚もしてる)。決してネロやフランダースの犬を貶すつもりはないのだが、単純にもっと多くの人にこの「永遠のアルフレド」とアルフレドの生き様と死に様を知ってほしいなぁと思う…

当然ながら彼の死には現実世界以上に、この作品内の世界では多くの人が悲しんだ。当然ロミオは無力化。やるせない事にロクデナシのシトロンは葬儀にも現れなかった様子(これも嫌われる要因だろう。ロッシ一家も来てるのに)。

…しかし、仲間たちは最終的には決して悲劇的ではない葬式を開き、やり遂げた。アルフレドの死をこれから先の未来を生きていくための活力にし、見守ってもらう事を決めた。狼団と黒い兄弟が同盟を結んだのも、間違いなくアルフレドの影響で、アルフレドとロミオが架け橋を作った。

死してなお、人に影響を与える。

天使になっても、アルフレドは貴公子であったのだ。

 

こんなコメントをいただいた。

アルフレドは雪のような少年だった。美しく、しかし儚い。

まさしく、その通りである。

黒い兄弟というチーム名を名乗りながらも、その本質は雪のように真っ白だ。美しく、人を感動させる。だが、雪というものは時に人の足をつかんでくる。それはまるで、このアルフレドという少年が人々の心をつかみ、離さないようにだ。

雪は様々に形を変える。冷たいようで、時に人を温めるための場所にもなる。アルフレドが作中、様々な面を見せたかのように。

無理矢理な例えだが、雪の警報には人々は注目し、対策を立てる。ファン視点からすればロミ空イベントやロミ空グッズ販売、ロミミュなどのお知らせは注目の的。それも、間違いなくアルフレド絡み!

しかし、何かと強引に共通点を見出してきたわけだが、やはり一番はその儚さ…だろうか。

美しく、人の心を動かす。しかし、儚い。儚いがゆえに、美しい。

雪が降る町、雪が色を変える屋根や煙突。

そして、雪の中の教会。

そんな真っ白な世界の中、アルフレドは雪の如く、静かに目を閉じた。そしてその後、目覚めることはなく、永遠の眠りへついた。

そう、雪の季節の後に暖かな季節が舞い込んでくるかのように、その後の未来をつくりながら…

  

 

☆~アルフレドメモリアル~ アルフレドが歩んできた記録

ここからは動画にて選出した画像と、おまけで選出した印象的な画像を貼っていこうと思う

↑初期のアルフレド。絵柄もそうだが、藤田さんの演技が「人間不信なアルフレド」を見事に演出している。純粋なロミオに触れた事で少しずつ変わっていく様子が初期アルフレドの魅力の1つだ!

↑死神ルイニからロミオを庇うアルフレドの雄姿。作中ではじめてアルフレドが「おまえ」「許さない」といった強めの言葉を使ったエピソードだ。この時には既にロミオとの友情ゲージが80パーセントは越えているだろう(大事な話をまだしきっていないので100パーセントではない感じ)

↑アルフレドの数少ない弱点として「運の悪さ」があると書いたが、それを象徴するのがこの飲んだくれロクデナシ親方のシトロンに当たってしまったという流れだろう。今度事を起こせば監獄行きという説明台詞がコイツに買われたアルフレドの危険さを示唆するわけだが、ぶっちゃけ私はコイツがナイフを出してまで他の親方候補を脅して「コイツはおれのもんだ!」とか言いながらアルフレドを買った姿を見て「もしかしてこのオッサン…そっち系の人なんじゃ…」と思ってしまった。つまりはアルフレドの貞操が危ないと思ってしまったわけだな

↑有名なロミオとのミラノでの再会シーン。この時は「おお!アルフレド、元気そうじゃん!」となる。「食べ物を運んでくれた」という台詞もあったしうまくやってるんだな!と…。しかし…

↑本を読んでいるだけで蹴られる酷い労働環境にいたアルフレド…。後に全然食事もしてなかったことが明らかになるが、この飲んだくれはこの時「飯だ!」と言っている。アルフレドの事だ、このオッサンのために自分の分を減らしたりしていたのだろう…(同時にアルフレドは料理もできる事がわかった)

↑だが、アルフレドはこんなロクデナシにもちゃんと布団をかけてあげる優しい子なのだ。しかも…↓

↑もっと後半の話の切り抜きではあるが、アルフレドは布団すらない状態で寝ていた事もわかる。シトロンはベッドで寝てる上に布団もあるのがわかるのだが、もうおれが許可するからコイツの布団奪っていいよと言いたい。こんなとんでもないロクデナシにすら慈愛の精神や自己犠牲の精神を向けるアルフレドは間違いなく「損をするタイプ」だろう。それゆえに、多くの人を惹きつけるのだが…

↑喧嘩慣れしているはずのニキータの不意打ちをあっさりガードするアルフレド。ちなみにダンテは簡単に喰らった。回想を見るとアルフレドは読書を好む大人しめな少年といった感じだが、貴族なだけあって武術の英才教育とかも受けていたのだろうか?

↑アルフレドもこういった険しい顔をする事もある。この時は囚われの身であり、戦う事はなかった。しかし、タキオーニとの一騎打ちがアルフレドだった場合は普通に勝ちそうなイメージが湧くあたりがさすが貴公子、といったところか。「口岩石」もあるし

↑ヒロインのひとり、アンジェレッタとの初対面。個人的にはだが、このふたりの組み合わせというのも悪くないと思う。何かと共通点の多いふたりだし。反対意見もあることを承知で書くが、別の世界にて再会してふたりでロミオを見守る…という展開もあるんじゃないかな?

↑何かこう、変な意味にとらえられるかもしれないが、全体を通してアルフレドの目、表情は他の人物とロミオを見る時では違う印象だ。こういった細かい場面においても、彼がロミオを特別視しているのが何となく感じられるのである。

↑マルティーニ兄妹のビフォーアフター。どれだけ落ちぶれて苦労しようとも、隠せない気品というものが表現されている。ちなみに、個人的にはロングヘアの時のが好きだったりする、ビアンカどうでもええわ

↑後半、病に苦しむ事になるアルフレド。カセラ教授は心強い味方で、ビアンカだけでなくアルフレドにとっても父親代わりのような存在だ。もし、シトロンに遭遇する前に彼に出会えていたら…。そしてアルフレドがもっと図々しい性格だったのなら…。きっとカセラ教授は喜んで彼を養子にしただろう…

↑近い。ビアンカはこの様子を見てロミオに対し、激しいジェラシーを抱く。「お兄ちゃんは前は私の事だけ見てくれたのに、今はロミオとばっかり話してる!」と…。この楽しそうな様子を見ると、言いたくなるのもわからんでもないか(笑)

↑アルフレドをライバル視するジョバンニとの闘い。豪快に殴り飛ばしているが、ただでさえ病気で満身創痍…しかも、よく見るとアルフレドもこの際一発喰らっている。しかし、大人の用心棒とすら渡り合うジョバンニとこんなフラフラ状態で渡り合うとは…元気なら勝っていた??

↑武器の扱いにも長けている。やはり父親からある程度教わったのだろうか?それとも読書による独学?この直前には兵隊に対して見事な跳び膝蹴りを披露している。

↑某紋所のごとく輝かしい制圧力を誇るキーアイテム「マルティーニの勲章」。RPGならば「アンジェレッタの十字架」と並んでロミ空2大強力アクセサリーの1つになるであろう。この正装といい、勲章といい、とにかくアルフレドに似合う。アルフレドが似合うのではない…アルフレドに似合う、ふさわしいという事だ。彼がこれを持ち込んだ時点で、マウリッツォには勝ち目が全くなかったと言っていい。

ざっと、アルフレドが辿った運命を並べてみた。

こうして簡単にまとめるだけでも、また視聴したくなってくる。これがロミ空の…そしてアルフレドという男の魅力だ!

加工した画像3枚。よかったらどうぞ。

 

 

☆名優・藤田淑子さん…

アルフレドという少年について多く語ってきたが、彼の魅力を語る際に外せない要素としてあるのはやはり、彼を演じた名役者・藤田淑子さんの存在だろう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E6%B7%91%E5%AD%90←藤田さんのウィキペディア

なんとこの藤田さんは「世界名作劇場」に密接にかかわっている。何せ、「フランダースの犬」から名劇シリーズにかかわっているのだ。いや、厳密にはフランダース以前からだろうか。世界名作劇場シリーズと同枠で放映していた…というより前身の「カルピスまんが劇場」の頃からかかわっていると言える。出演というよりも、主題歌を担当していたのである。

そもそも世界名作劇場は途中まで「カルピスまんが劇場」「カルピスこども劇場」「カルピスファミリー劇場」と名前を変えまくっていた。「世界名作劇場」になりだしたのは実は「赤毛のアン」からであり、厳密には「ペリーヌ物語」までは「世界名作劇場」じゃなかったりする。まぁこれはややこしいので、個人によるといったところか。私も何回か「人気投票にハイジが入ってない!」と言われて「私は入れないようにしてます」と答えているからね…

で、藤田さんは一番最初の「どろろ」の主題歌を担当していた。その後はムーミンの主題歌だ。「ねぇムーミン」という藤田さんの歌声を聞いたことがある方もいることだろう。

役者としては藤田さんは前述の通りフランダースの犬のミレーヌ役が初名劇。同時期には一休さんを演じていらっしゃった。この頃には既に色気のある女性役、賢い柔らかな少年役、元気いっぱいの少年役といった見事な演じ分けをなされていたのだ。

フランダースの犬が1975年。そこからなかなか名劇出演はなく、「がんばれ元気」「スペースコブラ」「キャッツアイ」などといった有名作品で幅広い役柄を演じていらっしゃったのだが、1984年の「牧場の少女カトリ」で再び名劇に出演。ここでは主人公カトリの母親役であり、言ってしまえば物語上の目的といった役柄である。藤田さんといえば女性役、それとも少年役…思い浮かべるのは人によってまちまちだろうが、どちらも当てはまるあたりが名優たるところだろう。少年役にしたって、一休さんやキテレツ、そしてアルフレドのような知的なタイプもいれば「新ビックリマン」のピア・マルコ(このキャラに至っては作中進化していって、性格や演技も巧みに演じ分けているのがすごいのだ)、「ダイの大冒険」のダイのような元気タイプもいる。しかしどのタイプを演じても「すごい」というのがすごいのだ(語彙力ェ…)!

ダイに関しては単行本にて藤田さん直々のメッセージが。藤田さん没後の今となっては感慨深いメッセージである…何せ、遺作もダイ(ゲーム「Jump Force」の)でしたからね…

カトリからしばらく後の1990年の「私のあしながおじさん」、1991年の「トラップ一家物語」にも出演。そのどちらも女性役が主であった。こうしてみると、藤田さんの世界名作劇場キャラは女性役ばかり。しかもリペット院長やマチルダ夫人など、失礼ながら美形とは言い難いキャラクターも担当していた。長らく担当していた少年役はキテレツ君で、こちらも美形とは言い難い。

そんな中、いよいよ1995年でアルフレド役を担当する事になる。あらためて見直してみると、これはそれまでの藤田さんにはあまり見られなかったキャラクターではないかと思う。名劇に限定して考えてみてもそれまでなかった少年役。全体から見ても美形でありながら知的で物腰柔らかな、儚さを醸し出すキャラクターなのだ。これは藤田さんのキャリアの中でもかなり珍しい役柄…であるが、何の違和感もなく演じきり、多くの人を感動させ、そしてそれが95年当時だけでなく今もなお、愛され続けているというのは偉大な事ではないかと思う。

その後、藤田さんが名劇シリーズに出ることはなく、役としてはアルフレドが最後で終わった。で、あるが、さすが数多くの名劇シリーズに出演し、多くのキャラクターを担当した藤田さん。全体のストーリーを1時間にまとめた「世界名作劇場・完結版」シリーズにてナレーションを担当していらっしゃった!このナレーションは他には荘真由美さん、高乃麗さんなどなど名劇に縁のある方が担当していた。藤田さんをはじめとした豪華声優陣のナレーションが短くまとめられたストーリーのスパイスになっていたのは言うまでもないだろう。

アルフレド登場回の自作動画はだいたいこのあたりだが、最初の方に貼ったアルフレド台詞集に比べると、アルフレドがはっちゃけている。と、いうのも別アニメの藤田さん担当キャラクターから台詞を引っ張ってきているからだが、アルフレドにて美しく柔らかで、しかし儚げな少年役を演じきった藤田さんは激しい悪役も守備範囲内という事である。

とても人気のあるキャラクターゆえに私も「これはさすがにファンが怒るのでは?」とか「理想の少年という役柄であるアルフレドは、使いにくい」といった思考のせいでなかなか出せずにいたうえにはっちゃけさせにくかったのだが、思い切ってやってみたところ特にクレームなどはなく、むしろ「こうした演技力も藤田さんの魅力で、別方向のアルフレドを見れた感じがして良かった」といった意見もいただけたので本当に嬉しかった。と、同時にこう言わせてくれた藤田さんの演技力には足を向けて寝られないのである。

私は、自信をもって「こういった演技も魅力のひとつです」としてこれらの動画もおすすめしたい。

アルフレド台詞集の動画は、名劇台詞集の第1弾(第2弾はアンジェレッタ。第3弾はレオノラかラビニアの予定です)としても勿論だし、すべてのアルフレドやロミ空ファンの方にというのは勿論であるのだが、名劇をあまり知らないという方にも是非観ていただきたい。

2018年12月28日…藤田淑子さんは星になってしまわれた。だけども、それから5年が経過した今でも藤田さんは変わらず、誰かを感動させている。ささやかではあるがそのお手伝いができる事がとても嬉しい。

あらためまして、藤田淑子さん。思い出と、感動を、ありがとうございました。

見える…!私にも他の記事が見えるぞ!!